介護業界では老若男女問わず、幅広い層の人達が活躍しています。これは介護業界の労働力を確保するために取られた対策の一つで、介護業界への新規参入のハードルを低く設定しているためです。
介護職には無資格・未経験からでも働き始められる仕事もあり、そこから介護資格の取得やキャリアアップを目指す人もたくさんいます。例えば社会人経験が少ない20代の若者も、努力次第では最短約8年6ヶ月ほどで最高峰の介護資格であるケアマネージャー資格の取得が可能です。
まず、介護の国家資格を目指すためには、実務者研修資格の取得と実務経験3年以上が必要になります。介護業界では介護資格無資格の状態での現場勤務もキャリアパスの実務経験に換算されますので、介護現場で働きながら実務者研修資格の取得を目指す形になります。実務経験が3年以上になった時点で、実務者研修資格を取得していれば、次に目指す介護福祉士資格の受験資格を得ることができます。
ここで晴れて介護福祉士試験に合格できれば、ここから5年以上の実務経験を積むことでケアマネージャー資格の受験資格を得ることができます。ケアマネージャーになると、これまでの現場での介護サービスの提供を中心とした仕事内容とは一変して、ケアプランの作成や介護施設・事業所・各機関との連絡業務などデスクワークがメインの仕事内容になります。
地道な努力は必要ですが、コツコツ段階を踏んでいけば、誰でも介護職のエキスパートとして活躍することは可能です。このように資格の段階が決まっており、キャリアパスがはっきりしていることは、上を目指す人にとって嬉しい点だといえるでしょう。